牝じゃらし(下)

縦書き表示サービス『 竹取 』
 その和室は奇妙な造りの空間だ。十二畳ほどの青畳の上座に床の間のような板張りの一画があったのだが、それは床の間ではなく、板の間の左と右に一メートルほどの間を空けて白木の磨き丸太の柱が立って、丸太の下が一段高く、ちょうど丸太の前に小さな座卓を置いたような造りとなる。

 村上も岩崎も、パンティだけの女を台に座らせ、背中が丸太にも たれるように縄をかけて縛りつけ、それから女の両脚をMの字に、 開いた膝頭が両肩につくほどまでに縄をかけて膝を引き上げ、子供 におしっこをさせるような姿に据えつけてしまうのだった。
 股間のパンティがふっくら盛り上がり、淫ら花を閉じこめた牝丘を際立たせている。 

「さて…ここに面白いものがありますね」
 村上は笑い、板の間の花瓶に挿してあった緑色の草の束を抜き取って、数本ずつ二つに分けて片方を岩崎に手渡した。
「なるほど、これは風流だ、猫じゃらしとは。ふふふ、考えましたね」
「いやいや、さっきから気になっていたもので。今日はこれで可愛がってみませんか」

 女二人は大股開き。性唇をかろうじて布がつつむ姿にされて、顔をそむけ静かに目を閉じている。沙織が特に睫毛が長く、閉じた瞼がせつなげだった。
 胸を縛られ体を屈曲させられた姿勢は苦しい。女たちは頬を紅く上気させ、胸郭の開かない細かな息づかいを殺していた。

 男たちはそれぞれ女を据えつけた台の前に座椅子を引いて座り直し、沙織が黒、英里子が青…股越しに肌色を分断するパンティの膨らみを目鼻の距離に見つめている。
 岩崎が、さらなる恥辱の元凶を手に持って沙織に見せた。
「ほうら、これで何をされるのか。恥ずかしいね…ふふふ」
 村上も同じように焦らし笑う。英里子がその手許に薄く開けた目をやった。

 男たちはハサミを女に見せつけた。
「はじめましょうか、濡れくらべだ」
 村上の声でハサミの先がパンティサイドへ。浅いマチのところに滑り込む。女たちは左と右にそっぽを向いて顔をそむけ、眉間に羞恥ジワを寄せながら唇を噛んでいた。

「ぁぁン…はぁぁ…」 英里子の息の喘ぎは甘かった。

 女たちは最後のガードを失った。男二人の視線が隠しようのない牝花を凝視する。
「ふふふ、こうして見ると、いかに美しい女性であっても、ここだけは貪欲だ。毛で飾った貝のよう…男を喰らう肉貝ですね」
 岩崎は言い、鼻先を近づけた。
「嫌ぁぁ、嗅がないで…ああ嫌ぁぁ…」
 沙織の足先。そこだけ自由になる足先が、内側に指を曲げて力んでいた。
「匂う匂う、牝の匂いがぷんぷんする。ふっふっふ」
 すぐそばで村上も同じように鼻を寄せる。
「どれどれ…ふふふ、おうおう牝臭い牝臭い…あっはっは!」
「ぁぁ…ぅぅン、嫌ぁぁ、恥ずかしい。ねえやめて…匂うから…」
「うむ匂う匂う、匂いますね…いまにも濡れ出す牝穴の臭気だね」
 ほの甘い酸味臭。英里子もまた、わずかに動かせる膝から下だけを、もがくようにバタつかせた。

 村上が微笑みながら英里子に言った。
「バイブもね、ディルドだって…電マもあるのさ。でもその前に濡れくらべ。私たちは直に触れたりしないから。ほうら、これで可愛がってやるんだよ」
 青々とした猫じゃらし。ブラシのような草毛玉を英里子の鼻先に近づけた。
「どちらが先に蜜を垂らすか…先に垂らした方が勝ち」

 二人が持つ猫じゃらしの毛玉。
 村上は乳首から。岩崎は閉じた牝花の下にある小さな菊花。
 女たちは体を屈曲させられて、肉富士となって飛び出すアナルまでも隠せない。
 チクチクする草の剛毛が性感点に這っていく。

「はぁ…うぅぅ、嫌ぁぁン…ああーン」
 村上の毛玉が英里子の尖った乳首をつつき、英里子は足先をきゅーっと握って喘ぎを漏らした。
 岩崎の毛玉が、覗き込んで肉富士を見つめながら沙織のアナルを嬲っていた。
「ぅく…ぅぅン…ん、んっ、ぁむぅぅ…」
 女たちは眉間に甘ジワを深く刻み、自由にならない女体でもがき、ゾゾと震える快楽に責められていたのだった。

 村上の草毛玉が二つの乳首を嬲りつくし、尊厳を守るように懸命に閉じている陰毛の中のラビアに這った。
「あっ! あフっ! ああーっ!」
「ふふふ、ほうら感じる…気持ちいい気持ちいい。ふふふ…ほうら
気持ちいい…嬉しいね…」
「ああ嫌ぁ、ぁぁ嫌ぁぁン…あ! あぅ! あぁン!」

 ピチョン…ピチョン…。
 水楽器の奏でる澄み音色が女二人の喘ぎにからみ、静かだった和室に性曲が満ちていた。

 岩崎の草毛玉が、つつましやかに包皮を飛び出るピンク色した肉芽をつっつく。屈曲する縛りは性器に血を集め、クリトリスは勃起して薄い皮からツンと勃つ。そこを毛玉がつつくのだ。
「はぁン! あん、あん、ぅくく!」
「ふふふ、素敵な唇に濡れが滲んできてますよ。いやらしい女だね、アナルもぴょこんと飛び出して…ふふふ、蜜がツーって垂れてくる垂れてくる…」

 村上の毛玉がアナルをつつき、そろそろ撫でて、またつつき。
「はぅ! うふぅ…うぅン!」
 女二人の縄目がキシキシ軋む。
「あーたまらないたまらない…感じ入って蜜を垂らして沙織に勝ったら舐めてあげてもいいんだよ。ご褒美にバイブもあげるし肉棒だってあげるけど…負けちゃったら、もっと辛いことになる。早く垂らさないと負けちゃうよ…ふっふっふ」
「あぁぁ…はぁぁ!」
「気持ちいいね…ほうら…ほうら…」
「はぃぃ…ぁぁ、はぃぃ感じますぅ。たまりません。シテぇ…欲しいのぅ…」

 ぽーん…そんな音がするように、沙織の性花は閉じていられず開花した。英里子もそうだ。蜜滲みが花スジに満ちあふれ、接着がゆるんでしまって、ぽーんと膣花が咲いていた。

「ほうら、ほうら垂れてくる…もうすぐトロリと垂れてくる…」

「感じ入って出さないとお仕置きになっちゃうな…くくくっ」

 女たちは顔を真っ赤に、腹を締めてイキむように、脚をバタバタ、足先が内反りし、かぶりを振って髪を振り立て、もがいてもがいて、早く花蜜を分泌しようと、もだえあがく。

 白木の柱に据えつけられた二人の牝の花奥から、膣溜まりの甘い蜜がじぶじぶ滲む。

 ピチョン…ピーン…ピチョン…。
 はぁーン…嫌ぁぁ…ぁうぅ〜ン…。

 水楽器も…牝楽器も…濡れればこその美音だろう。
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